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【報告】「自然エネルギー100%の未来へ RE RE RENEWABLE(リ・リ・リニュアブル)」
2017年4月21日の金曜日に、福岡市で開催されたトークライブ・イベント「自然エネルギー100%の未来へ RE RE RENEWABLE(リ・リ・リニュアブル)」に行ってきました。
プログラムは以下の通り。
伊与田昌慶さん(気候ネットワーク)
自然エネルギー100%って?温暖化防止の「パリ協定」をわかりやすく解説!
本河知明さん(パワーシフト福岡)
電力会社の切り替えってどうやるの? オススメの新電力を教えます。
畠山千春さん(いとしまシェアハウス)
ザッツ・サステイナブル!食べものもエネルギーもしごとも自分たちでつくる!
江藤眞理子さん(一級建築士・空設計工房代表)
「省エネ=快適」 建築士・省エネマイスターが語る、エコでやさしい方程式!
伊予田さんからは、アグッレシブに今、地球が抱えている危機と国際会議の状況を臨場感あふれる語りっぷりで、詳しく、分かりやすく教えていただきました。
今、地球温暖化を解決するために重要なことは、「化石燃料を使わない!!」とのことです。
本河さんのご発表では、電力が自由化された中で、いかに電力会社を選ぶべきかを教えていただきました。
通常、我々、消費者は価格の安いものを選択しがちですが、本河さんは、価格よりもそれぞれの会社が、電気をどうやって発電しているのかを見極めることが重要とおしゃっており、なるほどと思いました。
「でも、どうやって発電された電気なのかわからないじゃん?」とも思ったのですが、そこについても、売っている電気の発電方法を公表していない会社の電気は買うべきではない、とのなんともシンプルな回答。非常に参考になりました。
参考までに、オススメの電力会社は、
1)電源構成などの情報開示をしている
2)自然エネルギーを中心としている
3)原子力発電や石炭火力発電を使っていない
4)地域や市民が発電した自然エネルギーを重視している
5)大手電力会社との資本関係がない
の以上、5つをクリアしている会社とのことです。
次に、畠山千春さん。
東日本大震災の時に、「いざというときに結局お金なんて、なんの役にも立たない!」、と感じて「食べ物、仕事、エネルギーを自分たちでつくる」ことをモットーに糸島で生活しているとのことです。
現在、お米とお肉の自給率は100%!!
太陽光発電をしたり、「オンドル」という古くから韓国で実践されている床暖房の仕組みを生活に取り入れているとのこと。
その結果、この貨幣経済社会において、なんと1ヶ月の生活費が一人あたり8000円から1万円ですって!!
そして、次なる目標は福岡市内に自然エネルギー100%のシャアハウスをつくること。
かっこいい!!<br>「世界の環境首都」を謳っている北九州市、負けているんじゃないの?と思ってしまいました。
環境都市っていうくらいなんだから、北九州市内にもっと自然エネルギー100%の事務所とか、住宅とかあってもいいような気がしたのと、北九州市もそういう取り組みに、もっと積極的に助成してもいいんじゃないか、と感じました。
畠山さんのお話を聞いて、やる気が湧いてきました。
最後は、建築士の江藤さんのお話。
驚きと「なるほど」がたくさんあるお話でした。
まず、日本全国の年間のヒートショックでの死亡者が1万人以上いるということにびっくり(交通事故死者は4千人強)。
そして、「今までは『我慢の省エネ』だったけど、『快適な省エネ』も可能なんです!」に「なるほど」。
さらに、網戸をしているだけで窓から室内に入ってくる熱量が大幅に削減されるということに、またまた「なるほど」。
最近、年間を通して網戸をつけっぱなしの私ですが、冬にはやっぱり網戸を外さないといけませんね。
ということで、やる気となるほどをたくさんもらったトークライブでした。
勉強になりました。
みなさん、ありがとうございました。
最後に思ったのですが、「電気の使用量ゼロのエコライフステージ」ではなく、「自然エネルギー使用100%のエコライフステージ」という触れ込みの方がいいのかもって思いました。